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魚はいつも動き回っているイメージがありますが、いったいいつ寝るのかという疑問を持ったことのある人は多いはず。ただ、人間は目を閉じて眠りにつくのに魚には瞼がないので、たとえ寝るにしても、どのようにして寝るのかという疑問が残ります。魚の中には、目を保護したり視力を上げる働きを持つ、脂肪でできた瞼を持つ種類もいますが、人間の瞼のように開けたり閉じたりする働きはありません。瞼の役割には、目を潤わせるのを助けるというものがありますが、もともと水の中で目を開けている彼らは、最初から目を潤す必要はないのです。
じつは、フグやベラの仲間などは、夜のあいだ、岩礁帯の岩の上などに横たわって寝ている姿が目撃されています。そして、少し突いてみても動かなかったということから、ちゃんと睡眠に入っていたのではないかとされています。しかし、マグロやカツオなどの回遊魚は昼夜を問わず泳いでいます。これらの魚は、泳ぐのを止めたら死んでしまうなどとも言われたりします。また、岩の上に横たわって寝ていたという報告も聞きません。もし寝るのであればどのようにして眠るのか、この疑問に答えるべく、アメリカで実検が行われました。それは、ドーナッツ型の水槽を用意して、そこにカツオを泳がせて、その行動を見守るという形で行われました。結果、泳ぎ疲れてくると、うつらうつらとしてくることがわかったのです。きちんと鰭を動かして自らの力で泳ぐのではなく、惰性にまかせてぼんやり進んでいくことがあるというのです。人間の子どもがごはんを食べている最中に眠気に襲われ、口を動かしながらうとうとするのに近い状態なのかもしれません。
しかし、魚もいろいろで、しっかり寝床をつくって睡眠をとるようなタイプもいます。サンゴ礁の海に棲む青緑色のきれいな体色のアオブダイは、夜になると、口から粘り気の強い液を出して、それで自分の体を包み込んで、その中で眠るのです。毎日、自分でベッドを作って、そこで眠るということです。もちろん、このベッドは外界と自分を隔てるように作るものなので、外敵から身を守るバリアの役割も担っています。つまり、しっかり守られた部屋のベッドの中で、ひとりぐっすりと眠っているのです。カツオやマグロが睡眠不足なのかはわかりませんが、安眠を味わったことがないというのはいえるかもしれません。一方、アオブダイは、魚の中で一番安眠している魚ということもできるでしょう。