はまぐりの殻が各地の貝塚から発見されたことから、この魚貝が古くから日本人に食されてきたことがわかります。平安時代には貝おおいという遊びに、使われていたと伝えられています。複数のはまぐりの殻を二つに分けて、一方の殻を並べてもう一方を一枚ずつ出して、模様を合わせて競う遊びです。はまぐりの殻は一つとして同じ模様がありませんから、こんなゲームが可能になっています。

はまぐりはかつて北海道南部以南の各沿岸に多く生息していましたが、海の汚染とともに姿を消してしまい今では瀬戸内海と九州西岸など、わずかな魚場で漁獲されているだけになりました。もっとも外洋に生息している朝鮮はまぐりが鹿島灘で多く漁獲され、市場関係者に鹿島ものと呼ばれて、高級品として扱われています。はまぐりの仲間が中国から輸入され、市場関係者はこれをシナはまぐりと呼び分けています。日本産のはまぐりとよく似ていますが、日本産に比べると殻がやや光沢に乏しくなっています。シナはまぐりは、中国沿岸の南にいくほど身入りが良くておいしいとされています。日本の商社は、福建省産を多く輸入しています。生鮮魚貝も輸入されていますが、真空パック入りが人気を集めています。小さな木づちで一個ずつ打検して、砂出ししてから生きたまま真空パックに入れられます。さらにこれにスチームをかけて熱を通して、それから凍結して日本へ送っています。真空パック入りは身入りが良くて砂もなく、火が通してあって冷凍保存が可能になっています。主婦からだけでなくプロの料理人たちからも、使い勝手が良いという声が多くなっています。

上質なはまぐりを仕入れて慶事に選ばれる飲食店になろう!にもありますが、はまぐりの料理でおいしいのは、からこ汁やレモン蒸しです。からこ汁ははまぐりを砂抜きして、流水で殻ごと洗います。鍋にハマグリを入れて火にかけて、炒めていきます。殻が空いたら水を加えて、煮立ったらアクを取り除いていきます。アクをとるのが面倒な人は、布で汁をこしてしまいましょう。布がきれいにアクをとってくれます。塩と醤油で味を調整して、出来上がりになります。大変に絶妙な汁に出来上がります。レモン蒸しははまぐりを砂抜きしてフライパンに水を入れて、蒸し焼きにします。殻が空いたら酒を振ってレモンのいちょう切りをのせて、ふたをせずに煮てアルコール分を取り除いていきます。レモンの香りで、食が止まらなくなってしまいます。はまぐりを通販で仕入れるにはネットを利用しましょう。各国のはまぐりが、手ごろな値段で販売されています。